「あーもう!」
総長様は大声で怒鳴ったかと思ったら、私のあごを掴んできて
「俺に、オマエの顔を認識させろって言ってんの!」
私の顔を上に向かせようと、無理やりあごクイ。
キスされそうなほどの至近距離に、総長様のワイルドな顔が迫っていて。
悪っぽい色気で姫の心を溶かすような、魔王並みのキレイ顔で。
総長様を見つめるなんて、ハードル高すぎだよ……
動揺しまくりの私は、視線を横に逃がすことで心を保つ。
「オドオドするな。視線をあげろ。自分に自信を持て!」
……そんなことを言われましても。
……私は根暗で陰キャな、地縛霊系ぼっちですし。
「オマエが作る曲は、闇夜を照らす月みたいに、孤高の輝きを放ってるだろ―が!」
「……えっ?」
私の作った……曲?



