絶対にバレてる。
私は先生のことが大好きだって。
ごまかしは失敗に終わったんだよ。
だって私の目の前に立ったままの先生は、恥ずかしそうに口元を手でおさえているし。
ほっぺだって、ピンクに染まっているし。
「もしかして花園さん……」
ドキリ。
つばゴクリ。
「私のことが……好き……なのですか?」
ひぃえぇぇぇ!
ダイレクトすぎるハテナが、斜め上から降って来ちゃいました。
先生への想い、やっぱり気づかれちゃったんだ。
どうしよう。
コミュ障で地味子の私に好かれているなんて、絢人先生にとっては迷惑でしかないよね?
高性能の空気清浄機、今すぐ生物準備室に届けてくれる方はいらっしゃいませんか?
私たちの間に流れる、気まずいこの空気。
空気清浄機をフルパワーで稼働させて、浄化して欲しいのですが……



