野いちご学園 逆ハーアイドル寮



今すぐ帰ります。

自分の部屋にこもって、等身大ゾンビ抱き枕と布団の中で存在感を消しまくります。

なので許してください。



……って。



ん?

あれ?



なんでこの総長様は、私なんかの名前を知っているんだろう?

同じクラスの人でも、私のフルネームを知ってる人はあまりいないと思うのに。




怯えながらも、頭の上にハテナを浮かべる私。

その時、環くんが立ち上がった。



「別にさ、どんな髪型しててもよくない? 花園さんの勝手でしょ?」



総長様から守るように、私の手を引っ張ってくれた環くんは


「このヘアスタイルが気に入ってるんだよね? 花園さんのお気に入りのオシャレなんだよね?」


対面で私に微笑みながら、私の瞳が隠れるように前髪をいつも通りに直してくれました。