野いちご学園 逆ハーアイドル寮




☆朝都side☆



アイドル選手権大会の次の日の夜になった。



今日はクリスマス。

天井まで届く大きなツリーがリビングの中央にそびえたつ寮のリビングで、今から俺たちはクリスマスパーティーをする。



真っ赤なエプロンを身に着けた俺・東条(とうじょう)朝都(あさと)は、キッチンに立っていて



「ねぇ総長、お腹すいた~ 料理まだ? ケーキまだ?」とぼやきながら、こたつで寝転がるウトウト王子に怒号を飛ばす。



(たまき)も手伝え! 早くパーティーの支度を終わらせないと、姫歌がきちゃうだろーが!」


「無理ぃ~ だって俺、昨日のステージで燃え尽きちゃったんだもん。このひざ掛けだってひーちゃんの匂いが消えちゃってるし。癒しの補充ができるまで、一歩たりとも歩けない~」


「じゃぁオマエは歩くなよ! お腹がすいても、トイレに行きたくなってもな!」


「りょ! こたつでヌクヌクしてる~」