暴れ狂ういろんな感情が、どうしても鎮められない。
自分が情けなく思えて、悔し涙があふれ出てしまう。
引きちぎられるように痛む心臓に手を当てうつむいていると、スピーカーから俺様声が飛んできた。
「なに泣いてるんだよ。花園姫歌!」
……えっ?
「そんな遠くにいたら、涙を拭いてあげられないだろうが!」
……総長様。
「オマエはこっち側の人間だ。今すぐステージに上がってこい!」
……そっそんなことを言われても。
長い前髪で瞳を隠しながら泣いているお化けみたいな私がステージに立ったら、4人の最高のパフォーマンスに泥を塗ることになってしまう。
私のせいで野いちご学園の評価が下がるのは、絶対に嫌なんです。



