「私……今から会場に向かうことにします」
「それがいいですね。彼らも喜びます。私が駅まで花園さんを車で送ります」
「いいんですか? でもまだ私……起きたばかりで……」
「フフフ、そうみたいですね。まさかパジャマ姿でお出迎えしていただけるとは、先生も思っていませんでしたよ」
「ひゃっ!ほほほ……ほんとですね。パジャマ姿でした。恥ずかしいっ。ごっごめんなさい」
フフフ。
こういうところなんですよね。
テンパっちゃう姿、沼っちゃうくらいほんと可愛くて……
あっ!
いけない、いけない。
彼女の可愛さに毒されては。
理性がふき飛んだら、教師でいられなくなってしまいますから。
「準備にいくら時間がかかってもかまいませんよ。駐車場の車の中で本を読んでいます。支度ができたら来てください」
「先生……ありがとうございます……」



