右から総長のゴツゴツした指が伸びてきて 「風呂あがりだからって、前髪で顔を隠すな」 私の長すぎる前髪を耳にかけてくれてドキリ。 「モデルの俺も嫉妬しちゃうくらい綺麗な肌をしてる。姫ちゃんのほっぺ、触ってもいい?」 今度は反対からとばり君が手を伸ばし、私のほっぺを指の腹で撫で始めました。 ひょえぇぇぇ…… このだだっ広いリビング。 ソファ周辺だけに、甘ったるい空気が漂っているんですけど。 視界がクリアになり、余計にオドオドしてしまう私。 膝に手を乗せ、うつむくことしかできません。