野いちご学園 逆ハーアイドル寮




私は極度の優柔不断ものです。

選択を迫られると、どちらが正しいか選べなくて固まってしまうことが多々。

そういう時は、神様にすがっちゃいましょう。



心の中で『どちらにしようかな?』



その結果、天の神様はカーテンを閉める方を選んでくださいました。

はい、従います。



部屋が暗くめで寝やすくなったのは良いけれど、寝ている間の寒さ対策も必要だよね?

私が使っているモフモフのひざ掛けなら、ちょっとは寒さをしのげそう。



ひざ掛けの存在を思い出した私。

自分のロッカーへ忍び足。


気持ちいいほど毛がもモフモフしたひざ掛けを手に取り、机に片ほほを押し当てて寝ている環くんの背中に掛けてあげました。



――環くん、いい夢を見てね。



さて、早くお家に帰りましょう。

一秒でも早く、自分の部屋のベッドにもぐりこみたいの。

絢人先生への恋に玉砕した失恋の痛みを、大量の涙で洗い流したくてたまらないから。