良かった、良かった。
一件落着です。
あとは嘘をついていた陽キャさん達が、改心してくれるといいのですが……
総長様は今にもブチ切れそうな顔で、黒板の方に向かって歩いている。
言い逃れができないと悟ったのか、青ざめた顔で肩を落としている10人の男女。
総長様はその中の一人の男子のあごを掴むと、怒りの視線をどうしても突き刺したかったのか、怯える彼のあごをクイッと持ち上げた。
「オマエさっきさ、花園の弁当を作った奴は地縛霊みたいにキモイとか言ったよな?」
「……はっ、はい」
「茶色いおかずまみれのダサい弁当作ったの、俺なんだけど」
「ひっひぃえぇぇぇ……」



