関わりたくない。

早く自分の席に戻ってくれないかな?



体中をびくつかせる私の首から、冷や汗が垂れる。



「花園さん、髪型かわいいじゃん」


「来月だしね、クリスマス。あせってオシャレデビューしたとか?」



……そういうわけでは。



「あっ、わかった。彼氏できたんでしょ?」


……へっ?


「制服のサイズがデカすぎだし、怪しいって思ってたんだ。そういうことは、うちらにも教えてよ。仲良しのクラスメイトなんだからさ」



仲良しのクラスメイト?!

今まで私のことなんて、全くと言っていいほど興味がなかった人たちなのに。



いきなり馴れ馴れしく話しかけてきて。

3人で顔を合わせて「うちら、花園さんのお友達だよね」「ねー」と笑っていて。

不気味以外のなにものでもない。

余計に身がまえてしまう。