「そのドクロのピンも、朝都先輩のもので間違いない。この僕が見間違うはずがない。毎朝毎朝、ちゃんとネクタイをしろ! ネクタイをしないのに、襟にネクタイピンをつけるな!と注意しているのは僕なんだから」
ひぃえぇぇぇ……
見事なまでの洞察力。
直月君、今すぐ探偵になれるよ。
風紀委員探偵、需要有りだと思います。
「そして一番気になるのが、姫歌ちゃんのその髪型だ」
ふぇ?
私……姫歌ちゃんて呼ばれた?
小学生の仲が良かった頃みたいに。
「昨日までは、前髪で目を隠してたじゃないか」
「……それは」
「小動物みたいな目をしてるんだから……今まで通り隠しておいてくれないと……僕が……」
あれ?
急に私から視線をそらし、気まずそうに首の後ろをさすりだしたけど……
どうしたの?



