狼少女と、溺愛男子




***



琉架くんの宣言から1時間ほど。



なぜか、私と琉架くんは、
琉架くんのお家の、琉架くんの部屋。



琉架くんの、
『聖里は俺のもの』って言葉は。



お母さんたちに、
〝付き合ってる〟って誤解をされたから。



2人きりになりなさい!ってことで、
いま、琉架くんの部屋にいる訳なのですが......



「琉架くん!絶対あれはないよ!!」

「いやー、これで学校でも家でも、
俺ら、正式にカレカノだね」



怒ってる私に対して、
笑って、能天気なことを言う琉架くん。



「.........っ、絶対認めないから!!」



立ち上がって、そう宣言したとき。