狼少女と、溺愛男子




視線を逸らそうとしたとき。



「はー、ほんっと、
聖里ちゃん、娘に欲し〜〜い!」



冗談か、嘘か分からない言葉を言う虹架さん。



虹架さんの言葉に驚いていると。



「ちょとぉ!そんなこと言うなら、
私だって、琉架くん、息子に欲しいわよ!」



お母さんまで、
対抗心?のような言葉を出したとき。



──────グイッ!と。



真横に引っ張られて。



「だめ。母さん達でも聖里だけはあげない。
だって...............聖里は俺のもの、だから」



今まで黙って聞いていたハズの琉架くんが。



お母さんたちの前で、
堂々と、そう宣言してしまった............