【改良版】.:*Distant memory.。.:*

ミラが船に乗ってから1年すぎ。

数週間後には
ミラの誕生日。


ベッドに寝転び
ある小さな箱を眺めるのはリオン。


はぁと珍しく大きなため息をつく。

(まさか俺がな··。ミラに会う前なんて考えもしなかったのに)


リオンが持っている箱の中身は
キラリと虹色に輝く小さな宝石が
ついた指輪。


そう。
リオンは
今度のミラの誕生日に
プロポーズしようと考えていた。



ミラに出会いあっという間に2年。


リオンが何故プロポーズしようと決断したかと
言うと

少し前に訪れた街で丁度
結婚式をしており

偶然にも
花嫁が投げたブーケを
ミラは受け止めた。

その時のミラは
照れながらもすごく幸せそうな表情で。

(あんなのみたら···な。)


あの笑顔が忘れられなく
リオンは今度の誕生日に···と
決断していた。