デュオが部屋を退出した後、マオはティーカップを手に取って優雅に足を組み、独自の魔王節をご披露した。
「セーラ安心して。今見た通り、僕は人を傷つけたことは一切ないよ」
「へ?」
「石化は痛くも痒くもないんだ。ただ止まっただけ。
家族も大事な人もみんな一緒に石になったなら、ただ、眠ってるのと同じだよ。寂しくならないように石化する時は町一つまるっと一瞬で石にしてる。
誰も傷つけてなんかない」
金色の瞳を細めて、麗しく、石化魔王マオは笑った。
「へ り く つ !!」
「そうかな?事実だと僕は思ってるけど」



