聖女と魔王、そして召喚士のビンビンの三人で王城を出発した。 石化した人間、つまり石人間たちの「収容施設」を見学するためだ。 石人間を野ざらしのままにしてしまうと風化して壊れてしまう危険があった。そのため、石人間を一か所に集めて管理しているのだ。 石人間が収容された施設の中は、地蔵が何十万と並んだ状態と同じだ。異様である。 そのおどろおどろしさが消えるようにとの配慮から収容施設は 「石人間のお家」と呼ばれている。 うん、そういうオブラート大事。