◇◇◇◇
マオは、セーラの平凡な人生において、唯一全身全霊の情熱を傾けた存在だと断言できる。
マオはセーラの生きる意味だ。
マオと過ごした5年間は無味なセーラの人生の輝きだった。
一生この思い出を舐めて生きていける。
そう思っていたのに。
再び異世界に召喚されたようで。
ここはまさかの100年後、そして目の前で麗しく微笑む金色猫毛の美男子がマオだという。
「今ではもう僕のことを魔王扱いする人なんて誰もいないんだよ。だから安心して、僕に愛されてね、セーラ」
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