聖女屋敷に帰り、マオとセーラ、アイビンの三人になったセーラの私室にてアイビンがマオを指さした。
「見事な策略だったな、マオ。笑えたよ」
「ありがとう、アイビン。時間をかけたイメージってのは強いからね」
「え、策略って何?」
「聖女様、お分かりにならなかったのですか?全てマオの手の平の上だったんですよ」
マオは1年間イジメられる弱者として耐え忍び、その1年を盾に、魔王マオは悪ではないというパフォーマンスを披露した。
セーラはマオの1年かけた下剋上策略を聞いて仰天した。
「マオってやっぱり天才!」
「あの豚がセーラを罵ったときはうっかり手元が狂って、フォーク突き刺してもいいんじゃないかって思ったけどね」
「今日も魔王ジョークがキレキレね!」
(聖女様、魔王ジョークはガチです)
セーラはマオって腹黒い。なんて全く思うことなく、手放しで天才っぷりを褒め称えた。



