「聖女様は愛の楔だけでマオ様を正しい道に導き続け、国を救い、平和を作り上げた偉大な方だと、私は思います」
魔王と聖女が仲睦まじく光の中にある光景は、涙が滲むほどに神々しかった。
デュオが手を握ってビンビンを覗き込む。正しく事実を見つめる黄緑色の瞳を愛でた。
「マオ様たちが洪水を止めたあの奇跡の光景の絵画はたくさんありますが。
今度はこの、聖女に甘える魔王の絵画でも作らせましょうか」
「結婚祝いをしていませんでしたね。デュオ様、それはいい考えです」
ビンビンは、デュオの手を握り返し、明るい青空を見上げて笑った。二人の左手には永遠を誓うお揃いの指輪がはまっている。
「雨が止んで、幸せいっぱいですね!」
魔王と聖女の愛が世界を救い、
魔王は聖女が名付けた通りの人生を生きた。
光り輝く陽だまりの中で、聖女に膝枕されて甘える魔王の絵画は後の世まで残り、
暴力を用いない愛の偉大さを伝える逸話として長く伝え継がれた。
『聖女が育てた魔王は、いい子です』と、
偉大な慈愛の聖女の激熱コメント付きで。
【完】



