再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


デュオが小さな声でクスッと笑うと、ビンビンも釣られて笑って頷いた。そう、セーラはどこにでもいる普通の女性だ。


魔王を楔で殺すより、魔王を愛し育てるを選んだ。

それは普通の選択だった。


しかし、彼女は一度もブレることなく「魔王を信じる」を貫き通した。

魔王を信じ切った彼女は強靭な意志の持ち主だ。その貫き通した普通はもはや、偉大だった。


「平凡に、あたり前に、優しくあることは簡単そうで、実はとても、難しいことです。それを聖女様はやってのけました」



ビンビンが以前、魔王を信じ続けてすごいと伝えると、セーラは「だってマオはいい子だから」と軽快に笑っていた。



きっとマオを育てたのがセーラでなければ、マオは文字通り厄災の魔王らしく世界の脅威となったのだろう。


セーラがいい子だと言い続けたからこそ、マオがいい子になったのは疑いようがない。



セーラの「マオはいい子」という言葉こそ、マオの胸に刺さった愛の楔だった。