再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─



「聖女様……」

「ビンビン、静かにしておいてあげましょうか」


セーラとお茶の約束をしていたビンビンとデュオが、ガーデンテラスの入り口で二人の愛々しい光景を見守って、お互いにシーと指を立てた。

陽だまりの中。

聖女の膝に甘えて寝転びヨシヨシされた魔王の姿は、あまりに平和で温かい。


ビンビンは隣に立つデュオの手をそっと握る。デュオは瓶底眼鏡のないビンビンの素顔を見て、首を傾げた。


「デュオ様ご存知ですか?聖女様は召喚されてから、一度も自ら楔をお使いになりませんでした。使おうとなさったことすらない」

「意外と平凡な方ですからね」