マオはセーラとキスしながら、片手に握ったアイビンの杖を振るい、全てを押し流す水を転移させる。
水は命の根源、海へと還せばいい。
大地の声が聞こえるマオは、大地が吸い過ぎた水さえも海へ運び、乾いた地を取り戻した。
キスしながらマオが操る神力魔法が
白く光り輝き、空も大地も、金色に輝いた。
「神様……?」
「違うわ、あれは聖女様と、魔公爵様よ」
「我らを救ってくださるのか」
「なんて、美しい光景なの」
「奇跡だわ……!」
空に舞う聖女と魔王が金色と白色の光に交互に包まれ、奇跡を起こすその光景を、王城の中から多くの人々が目撃した。誰もが神の御業と神々しさに魅入られた。
雨雲が割れて、大地が乾き、懐かしい青空がやっと、帰ってきた。



