誰も外に出られないように固くかけた魔法を解いて中庭に出ると、今日も降り続ける豪雨がセーラとマオを濡らそうと降り注ぐ。
マオがぱちぱちと金色の瞳を瞬くだけで、セーラとマオの周りに透明の膜が張って雨を弾いた。これくらい、マオの魔法で何とでもなる。
「すごい雨ね。正しく世界の終わりって感じ」
人の高さほどある水位は未だに引かず、地面は全く見えない。地上の全てが押し流されている現状はまさしくこの世の終わりだ。
この水で人間が終わらないように、マオはずっと一人で戦ってきた。
「押し流されてしまう前に、なんとかしたかったけど、できなかった」



