再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─



マオは大事にとっておいたアイビンの召喚士の杖を持って、セーラを片腕に抱き上げる。

セーラが丸い黒い瞳を見開いて明るい声を上げた。


「アイビンの杖も連れていくの?!」

「死んで今さらこんなところで出番があるだなんて、きっとアイビンも驚いてる……いや、予想通りかも?」

「え、アイビンすごすぎる」


神力を扱うには召喚士の杖が必要だった。マオはセーラを片腕に抱いて、アイビンの杖を手に携えて、王城の中庭へと足を進めた。