今ではもうただの人間となったセーラを姫抱きに軽々と抱き上げたマオは、腕の中で軽々と浮くセーラを見つめて笑った。
「この力とセーラがいれば、できることがあるんだ。危ないところに行かなくちゃいけないけど、僕が守るから、ついて来てくれる?」
NOと言われることなど全く考えていないだろうマオが金色の瞳が細くなる。
セーラは間髪入れずに溌剌と笑って、マオの首に両腕を回して抱き締めた。
「私、もうマオを一人にしないって誓ったの。どこへでも一緒に行くに決まってる」
「ありがとう、セーラ。地獄の果てにも連れていくね」
「もっと楽しい所に先に行きたいけど」
「そうしよう」
二人で額をコッツンとぶつけつつクスクス笑いあった。
セーラが、マオを信じていることをマオは誰よりも知っている。
胸に刺さった愛の楔が、セーラとの絆だ。



