セーラがだんだん顔を青くしてマオにぎゅうと抱き付いたので、マオがクスクス笑った。
嘘偽りない欲望のままのマオは外に出すには物騒過ぎた。
それをマオも自覚しているからこそ、強靭な理性を手にすることにしたのだ。
我慢ではなく、これは必要な手段なだけだ。我慢我慢などと言う殊勝な性質ではない。誰より強欲で狡猾で目的のためならなんでもできる。
「僕が欲しいのはいつだって、セーラの笑ってる姿だから」
愛するセーラの笑顔を守るために、理性という手段を用いている。それだけだ。
セーラの柔い体に素肌をすり寄せて、マオの顔がとろっとろに緩む。
「僕の眉が下がるのは大体、セーラを無茶苦茶にしてしまいたいくらい可愛い、って思ってるときだよ」
「そ、そうなの?」
「証明させて」



