セーラが楔を手にして、楔にちゅっと一つキスをした。誓いのキスだ。楔にキスする聖女は光輝き神々しく、マオの鼻の奥が痛んだ。 ずっと一瞬たりとも見逃さず美しいセーラを見ていたいのに、目の前が涙で歪むのを止められなかった。 「ありがとう、セーラ」 マオの震える声が高い天井に響き、セーラの細い指先に額を押し付けてマオが首を垂れる。 「僕の、一番、欲しかった誓いだ」 セーラの指先にだけ、マオの金色の瞳から流れた雨が落ちた。 「長い間、待っててくれて、ありがとう。マオ」