再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


跪いてセーラを見上げた金色の瞳が大きく見開いたのを、セーラは見逃さなかった。セーラがビンビンに手を差し出すと、手のひらの上に楔が置かれた。


召喚士の神力が宿った、魔王を殺すことのできる本物の楔だ。


マオの心臓が内側から大きくノックする。その楔を刺して欲しい心臓はここにあると主張するかのようだった。


期待に唾液が湧いて、マオの喉仏を何度も上下させた。セーラは、いつだってマオの一番欲しいものをくれる。



「私が死ぬときに、マオにこの楔を打つと……誓います」