再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─



知らぬうちに、魔法など一切使わず、ビンビンは完全に無効化されていた。楔なしでは何をしても無駄だ。根本を絶たれていた。


(これが策略家、マオ様のやり方……魔法でやり合う以前の問題だなんて、完敗です)


完全に上を行かれたビンビンは、脱力してデュオに支えられる。何を聞かずとも、マオの息子としてデュオも人間のために尽力していたことが理解できた。


信じてくれと言ったデュオを信じきれなかったビンビンは、マオを信じ切ったセーラとは全く違う失態を犯した。


「デュオ様、疑って、申し訳ございません」

「いえ、不審がらせる真似をして私の方こそ申し訳ございません。でも、怒って頑張って戦っている貴女はとても魅力的でした」

「……デュオ様って意外と表裏あるお方?」

「ついにバレましたね。でも今さら、離しませんよ」


デュオがビンビンに静かに瓶底眼鏡をかける。デュオが用意したビンビンの新しい瓶底眼鏡は、ビンビンの顔のサイズにぴったりだった。