セーラは怒りと共に涙を流した。 「どうして、殺さなきゃいけなかったの」 セーラの涙をすする音だけがパーティ会場に響き渡った。失われた命を前に、静かに後悔が漂い始めた。 「人助け魔公爵の名は誤りではなかったのか。判断を誤ったのは、我々なのか……」 ストンと力の抜けた国王が玉座に座ると、王城をさらに大きな揺れが襲った。 この島国を全て押し流す大洪水が出現したのだ。 「せ、世界の終わりだぁああ!」 「キャァアア!!」