光の中で、セーラは手の甲の上から圧力を受けた。無理やり手に何かを握らされた。 マオが抱いていたはずの腰が緩み、隣にいたマオの気配が消えて、手の平に生々しい温かい液体を感じる。 「僕の魔法が発動しなかったのは、まさか毒?」 「正解です」 「セーラの口紅に毒を仕込むなんて、魔王より性質悪いよ」 「美味しかったでしょう?私が神力魔法を発動すると体内の血を移転する特別製です」 マオとビンビンの淡々とした声が聞こえて、セーラが眩しい光から徐々に目を開ける。