マオはセーラの純潔を欲する欲望が暴れ出して、つい荒っぽくなりそうな自分の腕を戒めて優しく手を引いてセーラをベッドに軽く押し倒した。


貪り尽くしてしまいたい唇に一瞬でも早く触れたくてたまらない。


顔を赤くするセーラに覆いかぶさったマオは暴走する欲を100年保った強靭な理性で引き止める。


マオはどこまでも、いい子だから。


セーラの丸くて黒い瞳を見下ろして、金色の瞳で最後の問いかけをする。


「もう止めてって言っても止めなくていい?」

「あ、いや、どうしよう、怖くなったら止まって欲しい……かも」