マオはセーラが目の前から消えて今まで100年間、我慢して、我慢してきた。 セーラがやっと帰って来ても、セーラのために我慢して、我慢して、愛が爆発しそうなのを押し込めてきた。 限界なんてとうに越えてる。それでもまだ我慢を重ねる理性でマオの声が震える。 「僕の聖女様、魔王の僕と結婚してください」 マオのプロポーズに、セーラの目にぶわっと涙が込み上がった。マオが100年育て続けてきた愛が、この一輪の薔薇に全部詰まっている。