再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


マオはセーラが目の前から消えて今まで100年間、我慢して、我慢してきた。


セーラがやっと帰って来ても、セーラのために我慢して、我慢して、愛が爆発しそうなのを押し込めてきた。


限界なんてとうに越えてる。それでもまだ我慢を重ねる理性でマオの声が震える。



「僕の聖女様、魔王の僕と結婚してください」



マオのプロポーズに、セーラの目にぶわっと涙が込み上がった。マオが100年育て続けてきた愛が、この一輪の薔薇に全部詰まっている。