ビンビンはマオへの疑いを確定事項にするためにここに来た。だが、アイビンの手紙でマオを疑うことが誤りであるような気持ちにさせられてしまった。 「愛した人を、信じ切れるかどうか、の問いに聞こえてしまいましたね」 ビンビンはゴロゴロと不穏な音がなる窓の外に顔を向けた。雨が降り続き、今日は特別に豪雨で、遠くで小さな雷が鳴り始めている。 「私はもうデュオ様を、信じられません」