再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


ビンビンは、マオと一番親しかったアイビンが、マオに疑いを持つことがなかったのか調べに来た。


聖女はふわふわし過ぎだが、栄光の召喚士と名高いアイビンならば、マオの裏、のようなものに気がついていた可能性がある。


(アイビンの死後60年。

石化魔王が出現して60年。

アイビンの死後、動き出したようにも見えます。これは偶然とは思えません)


抱擁を終えたセーラとアイビンは、二人で資料室の中に丁寧にしまわれた膨大な紙や本を漁り始めた。

ビンビンの曾祖母であるアイビンは、もう3代も前の人物だ。資料も古い。ビンビンはアイビンが書いたものを全てひっくり返して読んでいった。


「アイビンの書いたものって難し過ぎてよくわからないってことだけがわかっていく」