マオは石化魔王であることがバレても一切揺るがず、手が足りなかったのでデュオを義息子にして石化魔王の暗躍に加えた。
マオは正体がバレたら相手をしれっと石化してしまえばいいだけなので、バレようが怖くない。
そんなどこまでも冷静沈着に見えた義父は今では豚殴りが常である。表裏とはこのことだが、デュオに気を許している現われだ。
『お力になりますので、よろしくお願いします』
『うん、よろしくね』
デュオは人知れず苛烈な努力を続けて今の地位をもぎ取り、石化魔王の右腕として暗躍し続けてきた。
全てはビンビンを手に入れ、釣り合った結婚をするために。
「ビンビン様からの追求は、はぐらかしましょうか?」
「いや、こうなれば暴露役は君より彼女の方が適任だ。泳がせて、しかる時まで出過ぎないように見守ってくれていればいいよ」
「かしこまりました」
「まあその過程で君たちが破局しようが、僕は知らないけど」
「しませんよ」



