だんだん恥ずかしくなってきて、セーラがますますむくれた。何しても可愛いとはこのことだった。むくれても拗ねても、セーラが反応をくれることがこんなに愛しい。
マオが胸に抱き締めた手紙をセーラが取ろうとするので、立ち上がりひょいと手をあげて高く上げる。するとセーラがぴょんぴょんと跳ねて、なんとか手を伸ばそうとしてくる。
「ぴょんぴょんしてるの可愛い……!」
「マオって意地悪なの?!」
「僕がセーラに意地悪するなんてありえないよ。僕の手紙は僕のものだからもう返す気がないんだけどぴょんこしてるのが可愛すぎてもう耐える戦略がキツくて」
「アラサーの手紙がキツい?!さすがにキツいは傷つくよ?!」
「そんなこと言ってないのに拗ねるの?セーラって話聞いてるようで聞いてなくて可愛い」



