ビンビンの披露したえっち知識が深くて天を仰いだセーラに、ビンビンはクスッと笑った。
「我が家には特別な指南書があるそうです」
「見せて」
「私は見たことありません」
セーラはそれ読みたいとブツブツ言いつつペタ胸を揉んだ。
「それにしても、マオ様は聖女様に相当ガチですね」
唐突なビンビンの断定に、セーラが黒髪を湯に浮かせて首を傾げる。
「私は幼少のころからマオ様に魔法の手ほどきを受けてきました。ですが、マオ様の魔法制御が狂ったところなんて、初めて見ました。あんな赤い耳もです。
マオ様と聖女様はどういう関係なのですか?」
「どういうって言われると、私が育てた子?」



