再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


ビンビンの披露したえっち知識が深くて天を仰いだセーラに、ビンビンはクスッと笑った。


「我が家には特別な指南書があるそうです」

「見せて」

「私は見たことありません」


セーラはそれ読みたいとブツブツ言いつつペタ胸を揉んだ。


「それにしても、マオ様は聖女様に相当ガチですね」


唐突なビンビンの断定に、セーラが黒髪を湯に浮かせて首を傾げる。


「私は幼少のころからマオ様に魔法の手ほどきを受けてきました。ですが、マオ様の魔法制御が狂ったところなんて、初めて見ました。あんな赤い耳もです。

マオ様と聖女様はどういう関係なのですか?」

「どういうって言われると、私が育てた子?」