再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


セーラもビンビンも作業員たちとマオと共に輪になって、マオがつくった晴れ間の下でお茶を飲んだ。


散々聖女として称えられたあと、セーラはマオの仕事ぶりを問いかけた。


「マオってどんな感じでお仕事してるか教えてもらってもいいですか?」


セーラの問いにマオはクスクス笑うが、作業員たちは我れ先にとこぞって声を上げた。


「それはもう、人助け魔公爵様の名に恥じぬお仕事ぶりです!」

「もうマオ様がいらっしゃらないと、水害に対応できません」

「どこもかしこもマオ様の魔法に守られて暮らしておりますよ我々は!」

「僕の力で助かるならいくらでも貸すよ」

「「「頼もしい限りです!!」」」

(マオ、立派になって!!しっかり魔公爵様やってるのかっこいい!)


セーラは人に囲まれて、尊敬されるマオを見てウルウル感激の涙を浮かべる。


空から差す光がまっすぐにマオの周囲にだけ降り注ぐ光景は神々しくて、マオは人類の救世主にさえ見える。