再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


「マオがんばってるんだね。って、あ、マオこっち来る!見つかっちゃうよビンビンちゃん逃げないと!」


復興作業の作業員たちに囲まれていたマオが、スタスタと足を進めて、まっすぐ木に隠れたセーラの元にやってくる。


「もう遅いです。この村に入った時からというか、聖女屋敷を出た時点でバレてます」

「え、本当に何で?!」

「セーラ」


デュオのにっこり笑顔の比ではない、外ツラ百戦錬磨の輝かしい笑顔でマオがセーラの前に立った。これはお叱りの雰囲気である。

マオがセーラの「透明」になった足を見て微笑む。


「セーラの足が消える魔法、どうだった?」

「魔王ドッキリ炸裂でびっくりした!見てみて、今も私お化けみたいでしょ?」