「マオがんばってるんだね。って、あ、マオこっち来る!見つかっちゃうよビンビンちゃん逃げないと!」
復興作業の作業員たちに囲まれていたマオが、スタスタと足を進めて、まっすぐ木に隠れたセーラの元にやってくる。
「もう遅いです。この村に入った時からというか、聖女屋敷を出た時点でバレてます」
「え、本当に何で?!」
「セーラ」
デュオのにっこり笑顔の比ではない、外ツラ百戦錬磨の輝かしい笑顔でマオがセーラの前に立った。これはお叱りの雰囲気である。
マオがセーラの「透明」になった足を見て微笑む。
「セーラの足が消える魔法、どうだった?」
「魔王ドッキリ炸裂でびっくりした!見てみて、今も私お化けみたいでしょ?」



