再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


セーラは一瞬で心拍数が爆上がりしたが、息と共にドキドキを飲み込んだ。


(思春期の子の過ちを言いふらす保護者はいない!お口チャック!)


今、マオが石化魔王であることを公表しても何の利もない。マオが捕まって断罪されようと、マオは石化を解かないからだ。


セーラが純潔を捧げて、皆が石から元に戻ってから、

マオと共に全力で全国民に向けて謝りたい所存である。

セーラの後ろからマオを一緒に眺めるビンビンが滑らかに語る。


「他にも国中の水害が起こりそうな場所に強化魔法をかけてくださったり、

農作物の畑に防護魔法を施してくださったり、水害により起こった事故の後始末。


さらには石人間の回収から、石人間の家の防護魔法まで。

今のマオ様のお仕事は多岐にわたります」