セーラの突然の恋愛相談に、ビンビンの瓶底眼鏡がズリ落ちた。

セーラはマオが間違いなく大好きだ。でも私の育てた可愛いあの子、の面がどうしても強い。愛してるまではまだ遠い感覚だ。

でもそれでは

マオはセーラを抱かない、石人間は元に戻らない。という堂々巡りが始まる。


つまり、聖女セーラがやるべきことは、

魔王を男として愛することだった。


「そもそも大好きなんだけど、それじゃ足りないというか質が違うと言うか。愛したいんだけど……どうしたらいいのかなって」