翌朝、マオは早朝から仕事に出かけたのですでにいなかった。セーラの朝食にはビンビンとデュオが付き合ってくれた。


朝から雨がしとしと降っているというのに、テーブルで隣り合って座ってビンビンの頬についたパンくずを指で拭ってやるデュオの笑顔は眩しかった。


(デュオの眩しい笑顔はビンビン専用でーす)


ビンビンに向けるほんのちょっとだけでも他に向ければ不愛想なんて評価されずに済むのに。なんて苦言が湧くが、セーラはせっかくなので熱々なお二人にアドバイスを求めた。


「好きな人を、もっと好きになるにはどうしたらいいと思う?」