金色猫毛がふわふわに乾いたマオは、腰をかがめてセーラを覗き込んでいた。綺麗過ぎる金色の瞳にドキッとする。
マオがセーラの耳元に近づいて、男の低い声を響かせた。
「今夜、良い?」
セーラの耳がカッと熱を帯びた。純潔を捧げると約束したのだ。今夜、その約束を果たそうと誘われて、これから始まる全てが一瞬で頭を巡ってしまった。
セーラが赤くなるのを見逃さないマオは、ふにゃふにゃに顔を蕩けさせてセーラを姫抱っこする。
腕の中でセーラが身を固くして、両手で鼻から下を覆ってみても潤んだ瞳は隠せなかった。
「マオ……その、あの」
「大丈夫、優しくするから」



