再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


ビンビンを労わる時だけ、デュオの表情は人間味あふれて柔らかくなる。


若く将来があり、召喚士としての才能あふれる彼女を慈しみ、尊重しているのがわかる。セーラは想い合う二人に胸がキュンと鳴いた。


「二人とも怯えないで?私は言いふらしたりしないから」

「聖女様、本当ですか……!?」


瓶底眼鏡を取って涙を拭くビンビンは、恋する乙女満開のぷっくりした桜色の頬が可愛かった。


デュオは顔を緩ませて可愛いビンビンの肩を優しく抱く。セーラは瓶底眼鏡を取ったビンビンのあまりの愛らしさを見てピンときた。


(ハハーン、このダッサい瓶底眼鏡、わざとかけさせてるのはデュオだな?

無表情能面のくせして独占欲男、確定!)