「ドン石川、、、。 やつは何者なんだ？ 何がしたいんだ？」 「分からない。 でも私たちを狙っていることは確かなようね。」
二人は死んだ黒沼の仇を打とうと心に誓うのであった。
特殊救難隊、その技術は米軍でさえ尻込みしてしまうほどである。 それほどに強力でなければ多種多様な災害には対処できない。
黒沼はそう考えて装備の開発を急ピッチで進めていた。 しかし、、、。
「機械には限度が有る。 どんなに優秀なコンピューターとエンジニアが有っても必ず限界が有る。 それを無理してでも克服しなければいけない。」
彼は近年の人災とも思われるような災害を見ながら研究者たちにそう問い続けてきた。 その上で完成させたのがクラウドとローザスだったのだ。
もちろん、これだって易々と作り上げられたわけではない。
３０年近い救助装備の開発、そして数々のパスワードの解読、そして人体を改造するための研究と試験を乗り越えての決断だった。
クラウドは地上と空中における救難作業の全般を担うことが想定されている。 そのために電磁圏までの飛行能力とマッハ５を越えるほどの高速飛行の能力を持っている。
ローザスは水中での救難作業に特化している。 マリアナ海溝での作業にも耐えるだけの強度を持つボディーが何よりの証拠である。
反逆者から見ればこれほどに美味しいサイボーグも無いだろう。 黒沼はかつてからその危険性を予見していた。
それも有って救難用サイボーグの改造手術は成功するまで極秘事項とされてきたのである。
本部の近くで爆音が響いた。 「逃げてくれ！ ドン石川の部隊が攻めてきたぞ！」
「何だって？」 「やつらは研究施設を狙っているようだ。 君たちは避難してくれ。」
「それでは、、、。」 「大丈夫。 応援の部隊も来ている。 心配は無いよ。」
二人が本部裏の駐車場に来ると黒マスクの男が飛び掛かってきた。 「何をするんだ？ やめろ！」
「お前たちを捕まえるのさ。」 「何のためだ？」
「お前たちだって知っているだろう？ ボスに献上するのさ。」 「そんなことはさせるもんか！」
男は鞭を振り回している。 「その鞭に触れるな！ 高圧電流だぞ！」
ローザスは不意に変身した。 「ほう、現れたか。 君がローザス君だね？」
男はニヤリと笑うと鞭を振った。 「危ない！」
クラウドが超高温火炎を噴射した。 「ほう、煙幕で俺を誑かそうというわけか？ 面白い。」
男は高圧電流の鞭を振り続ける。 （そうか、エレキスパークだ。）
クラウドが飛び上がる。 そして、、、。
「エレキスパーク！」 一瞬の高圧電流を男の腕にぶつけると、、、。
「やりやがったな、、、。 最後の手だ。 このスクリューを受けるがいい！」 「ウォーターガン 発射！」
男が腕を振り上げる。 鞭が開いた瞬間にローザスがガンを撃ち込んだ。
「おのれ、、、貴様らを地獄に迎えるまで呪ってやるぞ！」 男はそう叫ぶと自爆した。
「二人とも無事だったか？」 「危ない所でした。」
「この本部は危険だ。 君たちは身を隠したほうがいい。」 「しかしそれでは、、、。」
「気にするな。 メンテナンスブースは無事だ。 連絡さえ取れていればいつでも来れるだろう。」 救難隊副本部長 片桐陽介は笑った。
これからクラウドとローザスは救援活動の傍らでドン石川の挑戦を受けることになる。
やつはどんな手で向かってくるか分からない。 それでも負けるわけにはいかない。
ドン石川を追い詰めるまで気の抜けない日々が続くのだ。
二人は死んだ黒沼の仇を打とうと心に誓うのであった。
特殊救難隊、その技術は米軍でさえ尻込みしてしまうほどである。 それほどに強力でなければ多種多様な災害には対処できない。
黒沼はそう考えて装備の開発を急ピッチで進めていた。 しかし、、、。
「機械には限度が有る。 どんなに優秀なコンピューターとエンジニアが有っても必ず限界が有る。 それを無理してでも克服しなければいけない。」
彼は近年の人災とも思われるような災害を見ながら研究者たちにそう問い続けてきた。 その上で完成させたのがクラウドとローザスだったのだ。
もちろん、これだって易々と作り上げられたわけではない。
３０年近い救助装備の開発、そして数々のパスワードの解読、そして人体を改造するための研究と試験を乗り越えての決断だった。
クラウドは地上と空中における救難作業の全般を担うことが想定されている。 そのために電磁圏までの飛行能力とマッハ５を越えるほどの高速飛行の能力を持っている。
ローザスは水中での救難作業に特化している。 マリアナ海溝での作業にも耐えるだけの強度を持つボディーが何よりの証拠である。
反逆者から見ればこれほどに美味しいサイボーグも無いだろう。 黒沼はかつてからその危険性を予見していた。
それも有って救難用サイボーグの改造手術は成功するまで極秘事項とされてきたのである。
本部の近くで爆音が響いた。 「逃げてくれ！ ドン石川の部隊が攻めてきたぞ！」
「何だって？」 「やつらは研究施設を狙っているようだ。 君たちは避難してくれ。」
「それでは、、、。」 「大丈夫。 応援の部隊も来ている。 心配は無いよ。」
二人が本部裏の駐車場に来ると黒マスクの男が飛び掛かってきた。 「何をするんだ？ やめろ！」
「お前たちを捕まえるのさ。」 「何のためだ？」
「お前たちだって知っているだろう？ ボスに献上するのさ。」 「そんなことはさせるもんか！」
男は鞭を振り回している。 「その鞭に触れるな！ 高圧電流だぞ！」
ローザスは不意に変身した。 「ほう、現れたか。 君がローザス君だね？」
男はニヤリと笑うと鞭を振った。 「危ない！」
クラウドが超高温火炎を噴射した。 「ほう、煙幕で俺を誑かそうというわけか？ 面白い。」
男は高圧電流の鞭を振り続ける。 （そうか、エレキスパークだ。）
クラウドが飛び上がる。 そして、、、。
「エレキスパーク！」 一瞬の高圧電流を男の腕にぶつけると、、、。
「やりやがったな、、、。 最後の手だ。 このスクリューを受けるがいい！」 「ウォーターガン 発射！」
男が腕を振り上げる。 鞭が開いた瞬間にローザスがガンを撃ち込んだ。
「おのれ、、、貴様らを地獄に迎えるまで呪ってやるぞ！」 男はそう叫ぶと自爆した。
「二人とも無事だったか？」 「危ない所でした。」
「この本部は危険だ。 君たちは身を隠したほうがいい。」 「しかしそれでは、、、。」
「気にするな。 メンテナンスブースは無事だ。 連絡さえ取れていればいつでも来れるだろう。」 救難隊副本部長 片桐陽介は笑った。
これからクラウドとローザスは救援活動の傍らでドン石川の挑戦を受けることになる。
やつはどんな手で向かってくるか分からない。 それでも負けるわけにはいかない。
ドン石川を追い詰めるまで気の抜けない日々が続くのだ。
