…おかしいのは、俺の方なのか。
俺が…勝手に、唐突に不可解なことを口にしているように見えているのか。
俺は、あくまで本当なことを言っているつもりなのに…。
自分が信じているはずの記憶が、揺らいだ。
まさか、本当にそうなのか?
本当に…間違っているのは、俺なのか…?
「…まぁ、ちょっと落ち着きましょうよ。羽久さん」
俺の心の中が修羅場になっているのを、読心魔法で察したのだろう。
ナジュは表情を和らげて、励ますような口調で言った。
「何だか混乱しているようですし…。数日ゆっくり休んで、考えを整理してみては?」
「…」
「そうしたら、本当のことを思い出すかもしれないじゃないですか」
…本当のこと。
まるで、今俺が主張していることは真実ではないみたいじゃないか。
「とりあえず一晩。一晩、ゆっくりしてみては?明日になったら、少しは落ち着いてますよ」
「…あぁ」
ひび割れた声で、俺は返事をした。
…一晩…ゆっくりしたところで、状況が好転するとは思えないが。
この場でこれ以上、俺が真実…だと思っていることを口にしても。
とてもじゃないけど、ナジュ達に信じてもらえるとは思えなかった。
いや…信じてもらえたとしても、それが真実だと理解して貰えそうにない。
…何か、別の方法を見つけなくては。
その為にも…天音やナジュの言う通り、少し落ち着いて、頭を冷やす必要がありそうだ。
「…明日、また来る」
「えぇ、そうしてください」
俺はくるりと踵を返し、ナジュとリリスを残して稽古場を後にした。
…どう表現したら良いのか分からないが。
この世の全てから見離されたような、世界で自分だけ一人ぼっちになったような。
そんな…酷い気分だった。
俺が…勝手に、唐突に不可解なことを口にしているように見えているのか。
俺は、あくまで本当なことを言っているつもりなのに…。
自分が信じているはずの記憶が、揺らいだ。
まさか、本当にそうなのか?
本当に…間違っているのは、俺なのか…?
「…まぁ、ちょっと落ち着きましょうよ。羽久さん」
俺の心の中が修羅場になっているのを、読心魔法で察したのだろう。
ナジュは表情を和らげて、励ますような口調で言った。
「何だか混乱しているようですし…。数日ゆっくり休んで、考えを整理してみては?」
「…」
「そうしたら、本当のことを思い出すかもしれないじゃないですか」
…本当のこと。
まるで、今俺が主張していることは真実ではないみたいじゃないか。
「とりあえず一晩。一晩、ゆっくりしてみては?明日になったら、少しは落ち着いてますよ」
「…あぁ」
ひび割れた声で、俺は返事をした。
…一晩…ゆっくりしたところで、状況が好転するとは思えないが。
この場でこれ以上、俺が真実…だと思っていることを口にしても。
とてもじゃないけど、ナジュ達に信じてもらえるとは思えなかった。
いや…信じてもらえたとしても、それが真実だと理解して貰えそうにない。
…何か、別の方法を見つけなくては。
その為にも…天音やナジュの言う通り、少し落ち着いて、頭を冷やす必要がありそうだ。
「…明日、また来る」
「えぇ、そうしてください」
俺はくるりと踵を返し、ナジュとリリスを残して稽古場を後にした。
…どう表現したら良いのか分からないが。
この世の全てから見離されたような、世界で自分だけ一人ぼっちになったような。
そんな…酷い気分だった。


