元カレと再会ワンナイトで愛を孕んだので内緒の出産をしましたが入れ替わったらバレました

「……マ、ママ?」
「え? あ……どうしたの?」
「ごちそうさまー」

 いつの間にか食べ終わったひなが、可愛らしく両手を前で合わせている。

「わ、きれいに食べたわねー!」
「ママ?」
「ん? どうした?」
「パインアメたべていい? たべおわったらおみずのむから!」

 食後のデザートか……。

「じゃあ、一個だけね」
「やったー」
「それ食べ終わったらお風呂に入ろうね」
「はーい」

 ピンポーン

「だれかきた!」

 こんな時間に?
 ひながインターホンを覗き込んでいる。
 夜の8時に訪ねてくる人と言えば――。

「あ、だだっ! はーい。いまあけるねー」

 やっぱり。いつも遅くにやってくるのは大輝だけだ。

 元々ここは大輝の祖母の家でもあるのだから、よく遊びに来ていた。

 もちろん鍵も渡してあるのだが、一応遠慮があるのだろう。
 今のようにちゃんとインターホンを鳴らして入ってくる。
 
「だだ! いらっしゃい!」
「ひな、まだ起きていたのか?」
「ひな、おふろにはいるの。だだ、いっしょにはいろう?」
「こら、ひなー? だだも忙しいのよ? ママと入ろう」
「えー」

 ひなは大輝が大好きだから、いつもこんな風に甘える。
 きっと父親のいないひなにとって、可愛がってくれる大輝が父親代わりなんだろうな。
 大輝には申し訳ないけど、いつもこうやって遊びに来てくれるのは有り難い。