洗面所から二人の声が聞こえる。今のところ恐がられてはいないみたい。
ひなにはこの家の先輩としてのアドバンテージがあるからかな。
でもこのままじゃいけない。
どうやって鷹也がパパだと伝えようか。
「ママー! みてみてみて!」
朝食の準備をしていると、ひながキッチンまで走ってきた。
「どうしたの?」
「おじちゃんも、ふくみみなの!」
「え」
「そしたらね『ひなは、おれににてるんだな』っていったの。ひな、おじちゃんににているの?」
「う、うん……」
鷹也、何を言ってるのよ……。
「――杏子、ごめん!」
遅れてキッチンに来た鷹也が焦っている。
おそらく心の声が漏れてしまった、というところだろう。
たしかにこうやって並んでいたら二人とも福耳が目立っている。
もうこうなったら――。
「本当だね、二人とも福耳だ。よく似てるよ」
「……」
ひなが考えている。
どうして似ているか考えているのだろう。
ひなは同じ歳の子供の中でも抜きん出て聡い子だ。
何も言っていないのに、パパが居ないことを受け入れていることもそう。
ママを困らせないように、この歳で気遣いも出来る。
きっと私が鷹也のことをパパだと説明したら受け入れてくれるのだろう。
でも今のこの状態になったら話は別だ。
ひなの中では『真相解明の時間です!』って感じになっちゃってる。
私は少しの間放っておくことにした。
ひなにはこの家の先輩としてのアドバンテージがあるからかな。
でもこのままじゃいけない。
どうやって鷹也がパパだと伝えようか。
「ママー! みてみてみて!」
朝食の準備をしていると、ひながキッチンまで走ってきた。
「どうしたの?」
「おじちゃんも、ふくみみなの!」
「え」
「そしたらね『ひなは、おれににてるんだな』っていったの。ひな、おじちゃんににているの?」
「う、うん……」
鷹也、何を言ってるのよ……。
「――杏子、ごめん!」
遅れてキッチンに来た鷹也が焦っている。
おそらく心の声が漏れてしまった、というところだろう。
たしかにこうやって並んでいたら二人とも福耳が目立っている。
もうこうなったら――。
「本当だね、二人とも福耳だ。よく似てるよ」
「……」
ひなが考えている。
どうして似ているか考えているのだろう。
ひなは同じ歳の子供の中でも抜きん出て聡い子だ。
何も言っていないのに、パパが居ないことを受け入れていることもそう。
ママを困らせないように、この歳で気遣いも出来る。
きっと私が鷹也のことをパパだと説明したら受け入れてくれるのだろう。
でも今のこの状態になったら話は別だ。
ひなの中では『真相解明の時間です!』って感じになっちゃってる。
私は少しの間放っておくことにした。



