うまくいっていたよ。表面上はね。
でもずっと不安だった……。
「……不安要素に蓋をしていたの」
「それは俺の実家が森勢商事だということか?」
「それもある……」
「それもある? 他にもあるってこと? なんだよ、他の不安要素って――」
「……光希さんのこと」
「光希? 光希って…………黒島光希のことか? あいつ、杏子にも何かしてたのか⁉」
杏子にも……?
「あの人、自分は鷹也の許嫁だって……」
「はぁ⁉ 黒島が許嫁? あり得ないっ。あの我が儘で自分勝手な女が許嫁? 勘弁してくれよ。想像しただけで吐き気がする」
「……やっぱり」
あの人の虚言だとは思っていたけれど、面と向かって否定してくれるとホッとしている私がいる。
「一体誰がそんなことを杏子に言ったんだ?」
「本人」
「は?」
「会いに来たの。会社で待ち伏せされて……」
「チッ……そういうことか。杏子にまで……。それで、信じたのか? あの女が何を言ったか知らないけど、嘘を吹き込まれて、そっちを信用したのか? 許嫁がいるのに杏子と付き合ってたと? 7年も?」
「だって……実家のことも、私は知らなかったし……」
「それは……学生同士の付き合いで、家のこと言うのは重いだろう? それに……実際重いんだよ、うちの両親が」
「え?」
両親が重い?
でもずっと不安だった……。
「……不安要素に蓋をしていたの」
「それは俺の実家が森勢商事だということか?」
「それもある……」
「それもある? 他にもあるってこと? なんだよ、他の不安要素って――」
「……光希さんのこと」
「光希? 光希って…………黒島光希のことか? あいつ、杏子にも何かしてたのか⁉」
杏子にも……?
「あの人、自分は鷹也の許嫁だって……」
「はぁ⁉ 黒島が許嫁? あり得ないっ。あの我が儘で自分勝手な女が許嫁? 勘弁してくれよ。想像しただけで吐き気がする」
「……やっぱり」
あの人の虚言だとは思っていたけれど、面と向かって否定してくれるとホッとしている私がいる。
「一体誰がそんなことを杏子に言ったんだ?」
「本人」
「は?」
「会いに来たの。会社で待ち伏せされて……」
「チッ……そういうことか。杏子にまで……。それで、信じたのか? あの女が何を言ったか知らないけど、嘘を吹き込まれて、そっちを信用したのか? 許嫁がいるのに杏子と付き合ってたと? 7年も?」
「だって……実家のことも、私は知らなかったし……」
「それは……学生同士の付き合いで、家のこと言うのは重いだろう? それに……実際重いんだよ、うちの両親が」
「え?」
両親が重い?



